君と僕と幼女(Ⅱ)
 
犯罪者になるつもりは毛頭ないというのだ。ベーシストよ、変態であれ!
 


ときには暗い話でも②

ひどく裏切られた気がした。
本当のところは、決してそんなことありはしないのだが、なぜかそんな気がした。


堪忍袋の緒が切れるというよりは、堪忍袋を奪われたようだ。
相手の気持ちは分からないが、少なくとも僕は信用していた。

相手からすれば信用を裏切ったことにはならないし、僕が勝手に思っているだけで、それは自分でも分かっている。

彼はどうなのだろうか。
実は心の中で、僕のことを嘲笑っているんじゃないだろうか。

会話の、その最中に。
或いは遠くから僕を見る時も。


相手がこちらを嫌っているのなら、こちらが好きになる道理はない。
逆に、こちらが相手を嫌っているなら、相手がこちらを嫌うのが道理だ。

人から好かれたいのなら、人を好きになりなさい。
人から信用されたければ、人を信用しなさい。
人から頼られたいのなら、人を頼りなさい。


僕だって一応人間だから、誰でも彼でも好きという訳ではないし、嫌いな人も少なくない。
それ以上に、好きだという人はもっと少ないかも知れない。


一度でも嫌ってしまうと、元に戻すのは難しい。
嫌いな部分ばかりが目立ってしまうからだ。

人の一寸我が一尺、僕自身も欠点だらけでむしろ人に言えることなど何もない。

しかし嫌ってしまうと歯止めが利かなくなる。


一度裏切られた気がしたその信用を取り返すのは難しい。
きっと取り返しても、その信用はどこか浮ついているのだろう。

もう二度と彼を信用できないかも知れない。




物言えば 唇寒し 秋の風



2010年1月6日(水)16:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日常 | 管理

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