君と僕と幼女(Ⅱ)
 
犯罪者になるつもりは毛頭ないというのだ。ベーシストよ、変態であれ!
 


F

はい。

久しぶりにバイクの話。


春が近づくにつれ、路面のアスファルトも顔を出し始める。2月の半ばにして、少しだけなら、もう乗れそうだ。
そんな風に思いながら、バイクで走る妄想をして車に乗っている。

今はまだ気温が0℃以下だから、バイクに乗るにはまだ早い。
しかし、冬の間には完全に諦めていたバイクへの夢が、春になるにつれて少しずつ芽を出し始める。

久しぶりに、バイクに乗りたいと強く思う。


ここ最近、目をつけているのがCB-Fだ。

本当のところ、僕はホンダは好きではない。しかしそれは最近のバイクに限っての話で、しかも乗ってみるとやっぱり文句の付けどころはなく、所有するとしたら、ホンダは一番信頼できるんじゃないだろうかと思う。

「世界で最も頑丈なバイク、ホンダ・スーパーカブ」。

それはその通りだ。エンジンオイルの代わりに、サラダ油でも動くという噂だ。
しかし、一つ誤りがある。いや、誤りとは呼べないが、一つ、足りない。

「世界で最も頑丈なバイクを作るメーカー、ホンダ」

ホンダの底力は、地味ながら最後に見える。壊れにくいということは、それだけ愛されるということだろう。


もちろん時には失敗もするようで、NR750やCBX1000など、疑問符のつくバイクも時折見かける。
しかし、基本的には地味ながら秀でることが多い。

例えば2ストロークレプリカ全盛期のホンダ・ヤマハの闘争はNSR250とTZR250という形で現れたが、これもやはりホンダの勝利に終わっている。

それは今ではありえない、本気の勝負。HONDAとYAMAHAのHY戦争などと呼ばれ、毎年、最新最高の技術を惜しみなく投入してニューモデルを発売していた。


NSRは速い。速いし、他社に比べて癖が無いと言われている。それに異常ともいえる高機能とバリエーション。
カードキーだったりワークスと同じ構造だったり、左右非対称のガルアームだのホイール交換が楽な片持ちのプロアームだの、とにかくすごかった。
現代の400なんてメじゃない。



「ホンダは面白くない」とよく言われるが、扱いやすい特性と癖のない性質のその結果、速いのだ。

そしてなおかつ、頑丈である。
それ以上は望むべくもない。バイクにとっては乗りやすく、頑丈で、速いのは正義ともいえる。

ホンダには正義という言葉が良く似合う気がする。
警察車両もCB1300やVFR800など、白バイに多い。教習所でもCB400、CB750ともに多く見かける。


そしてそれはユーザーにとっては、やはり壊れないことが最大のジャスティスなのではないだろうか。

どんなに高価なバイクでも、乗るたびにどこか壊れていたのでは財布が軽くなるばかりだ。
今の時代ではそんなことは無いが、一昔前の外車なんてのは「トラブル」と同義語だったように思う。


そしてそれは古いバイクにもいえる。古いバイクというのは今ほど品質に対して厳しくなかった。

だから、例えば30年前の新品のバイクと現代の新品のバイクでは、スペックは言わずもがな、耐久年数も違うのだろう。


そこで、昔から頑丈で有名だったホンダのバイク。旧車のような20年30年前のバイクを買うのならば、そこのところはブランドが一つの信頼にそのまま結びついているように思う。

だからCBXはともかく、CB-Fは79~85年発売のバイクなのに、未だにタマ数が多く、程度も悪くない。当時ものすごい人気だったことも、現代の状況の一因だろう。




CB-750/900Fには初代FZ型、二代目FA、FB、FCと4種類ある。

僕はFZ・FA型の青×銀が好きだ。最高に好きだ。
コムスターホイールの。

FB・FC型になると、ホイールやエンジンが黒になる。黒裏コムスターと呼ばれるホイールだ。それは有名なレーサー・Fスペンサー風のカスタムではカッコいいと思うけれど、旧車はノーマルで乗りたい。そして、その場合でも黒裏コムスターはきっと別なホイールに履き替えることになると思う。

ちなみに同時開発されたCBXにも銀のコムスターホイール・エンジンと黒ホイール・エンジンがあるが、それも前者である銀が好きだ。

FZFAの青というのがなかなか見つからなくて、もし見つけたら買おうか真剣に悩んでしまうだろう。


ホイールも、ホンダは一時期コムスターホイールという形のを採用していたのに、82年ころからブーメランコムスターになってしまった。この画像をみると分かるが(http://www.bbb-bike.com/review/1994-bike.html)僕はこれが嫌いなのだ。インボードディスクブレーキも嫌いで、当時は流行っていたのだろうけれど、どうにも好きになれない。

CBX400はブーメランホイールにインボードで、足回りはやっぱり好きじゃない。しかしCBX1000は銀コムスターで、溝すら無いブレーキローターなんかが好きだ。


しかしCBXのタマ数は極少のうえ、程度もあまり良くなく、しかも高い。唯一無二のスタイルには憧れるが、現実的ではないような気がする。

何事も情熱があれば苦も苦にならないのだろうが、あまり神経質すぎるのもどうかと思う。

だから将来的にも、CBXはあこがれのままで終わりそうだ。


CB-Fならば、まだしも望みがある。


ところでCB-Fには750、900、1100があるが、基本的にベースは900だ。

だから750は900のストロークダウンになるし、1100はストロークアップになる。

エンジンとして、ストロークを小さくするのは問題ない。むしろCB-750Fの場合、ボア×ストロークがスクエアになって扱いやすくなる。

しかしベース車より排気量をアップする場合には、しばしば問題が発生する。
それはエンジンの強度的な問題であったり、様々な機器類のキャパシティの問題だったりして、一概には解決できるものではない。

だから1100Fはエンジン的に問題があるらしく、旧車初心者には向いていないのだという。



2011年2月14日(月)23:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 日常 | 管理

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